
ブギーポップは笑わないの主人公。
黒いマントに長い帽子という風変わりな格好をしており、若者の間では「生涯でその人が一番美しい時に、それより醜くならないように殺してくれる」と噂されている。
人間離れした能力を持ち、「世界の敵」相手にワイヤーを武器にして闘う。
二重人格に近く、「世界の危機」を察知すると宮下藤花の人格に自動的に出現する。しかし、なぜ宮下藤花の人格に出現するのかは本人にも分かっていない。
「Boogie Pop(不気味な泡)」が名前の由来で、謎の多い存在。
"世界の敵"と戦うために一人の少女の中から浮かび上がってくるブギーポップと名乗る人格と、様々な夢や、希望や、あきらめや、悩みや、いろいろな思いを持っている少年少女達の物語。「ブギーポップ(不気味な泡)」とは、周囲に異変を察知した時に自動的に人格が浮かび上がってくることを由来とする、同名のキャラクターの自称を指す。
「 ブギーポップシリーズ 」(2019年3月15日 12:23 (UTC))『ウィキペディア日本語版』より
『ブギーポップは笑わない』は、原作であるライトノベルが著者・上遠野浩平さんの手によって1998年2月に刊行されました。
その人気っぷりは凄まじく、「おすすめのラノベは?」と聞いたら必ずと言っていいほど名前が挙げられ、さらにはライトノベル業界全体に大きな影響を与えたとまで言われています。
今作品は2000年の冬と2019年の冬で二回アニメ化されていますが、本記事では2019年放映の方を紹介していきたいと思います。
ブギーポップは笑わないの魅力は、何といってもストーリーの完成度の高さでしょう。
伏線がとにかく凄まじいです。最初の数話こそ、ブギーポップの独特な世界観や情報量の多さから頭に疑問符がたくさん浮かんでいましたが、話数が進むにつれて点と点が繋がっていき、面白さが一気に加速して失速することなく物語が進んでいきます。
今アニメでは大きく分けて「ブギーポップは笑わない」「VSイマジネーター」「夜明けのブギーポップ」「オーバードライブ 歪曲王」という4つのストーリーがあるのですが、どのストーリーも最後の終幕する瞬間に伏線が一気に回収されます。
たまに耳にする「全ての謎が一気に解ける感覚」「伏線が一気に回収される感覚」をまさにこのアニメで体験しました。
その伏線の張り方も非常に上手く、観ていても「あ、これは伏線だな」と分かるような明確な謎なので、毎話毎話先の展開が気になっていき、明らかになる直前のハラハラした緊張感、そして明らかになった瞬間の気持ち良さが半端じゃないです。
逆に、集中してよく見ていないと見逃してしまう部分もあり、二周目したら新たな発見があったりと、何回見ても飽きませんでした。物語をじっくり楽しんで考察したい人には最高の作品だと思います。
そしてアニメの描写もすごい。あの奇妙な世界を本当に上手く描いていて、小説の中をそのまま映像化したようでした。
アニメ化するにあたって「ここをどう表現するか」という部分を何時間も話し合ったんだろうなということが容易に想像できます。
アニメの良いところと小説の良いところを両方組み合わせたような印象を受けました。
ここで、今作品に登場するキャラクター・紙木城直子を演じる諏訪彩花さんの表現がまさに私の言いたいことの全てだったので引用させていただきます。
日常の中にひっそり潜む非日常というか。ファンタジーなのにどこか生々しくて、妙にリアルで不気味な感じ。その中で起こる人間ドラマやアクションも濃厚で、この世界にグッと引き込まれます。
引用元 : @boogiepop_anime
本当にこの表現が的確で、ブギーポップのあの唯一無二の独特で不思議で引き込まれる世界観を、あのクオリティでよく映像化できたなと感心しました。
BGMも素晴らしいです。ブギーポップの平凡な日常の中に潜む大きな違和感、不気味さを上手く引き立てていて、緊張感を煽ったりホラーを演出したりと、その場面に応じて完璧な役割を果たしていました。
音楽は牛尾憲輔さんが担当しており、この方は『ピンポン THE ANIMATION』や『映画 聲の形』などの劇伴も作曲しています。どちらのアニメも音楽が重要な役割を果たしていたので、牛尾憲輔さんを調べた際、納得すると同時に鬼に金棒だなと感じました。
OPは『Re:ゼロから始める異世界生活』『オーバーロード』などの主題歌も担当したMYTH & ROIDさんが歌っており、こちらもブギーポップにマッチした素晴らしい歌なので必見です。
言葉で言い表せない独特な雰囲気と息をのむ展開の連続で、一度見始めたら一気に観たくなります。
この雰囲気は実際に観てみないと伝わらないと思うので、是非自分の目で観て確かめてください!
ブギーポップは笑わないの主人公。
黒いマントに長い帽子という風変わりな格好をしており、若者の間では「生涯でその人が一番美しい時に、それより醜くならないように殺してくれる」と噂されている。
人間離れした能力を持ち、「世界の敵」相手にワイヤーを武器にして闘う。
二重人格に近く、「世界の危機」を察知すると宮下藤花の人格に自動的に出現する。しかし、なぜ宮下藤花の人格に出現するのかは本人にも分かっていない。
「Boogie Pop(不気味な泡)」が名前の由来で、謎の多い存在。
県立深陽学園の女子高生。ブギーポップが現れる母体となる人間だが、自身がブギーポップであるという自覚はなく、その時の記憶は都合のいいように改竄される。
普段は元気で明るい普通の女子高生で、一つ上の学年の竹田啓司と交際している。
末真和子とは親しい友人。
県立深陽学園の女子高生。
学内では素行不良で悪印象を持たれており、その雰囲気から「炎の魔女」とも呼ばれている。
だが性格は人一番正義感に溢れており、観察眼に優れ頭脳明晰で、肉体的にも精神的にも非常に強い。
父は、多重人格に関する本など心理学の本を多数出版している小説家の霧間誠一。
宮下藤花の友人で、霧間凪のクラスメイト。
犯罪心理学に詳しく、小説家・霧間誠一の本を愛読している。クラスの中では「専門家」や「博士」とも呼ばれている。
そういった知識の豊富さから、友人やクラスメイトに相談を持ち掛けられることも多い。
宮下藤花の一つ上の先輩であり彼氏。
デザイン系の就職が決まっている。
ある日街中でブギーポップの姿をした宮下藤花を目撃し、そこからブギーポップとの交流を持ち始める。
深陽学園で風紀委員長を務めている女子高生。
身長は小さめで、性格は裏表のないしっかり者。
過去に竹田啓司に思いを寄せていたこともあり、竹田啓司と宮下藤花の二人とは少し距離を置いてしまっている。