いよいよ3期!『ご注文はうさぎですか?BLOOM』のここに期待!

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いわずと知れた人気作品『ご注文はうさぎですか?』。待望の第3期がいよいよ放送されます!

心をぴょんぴょんさせて待っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな第3期『ご注文はうさぎですか?BLOOM』について、どこが描かれるのか、何に期待すればいいのかを考えてみました!

目次


待ち焦がれた2年

3期の制作が発表されたのは2018年のことでした。大反響を得た1期が放送されたのが2014年。勢いそのままに翌2015年に2期が放送され、2017年には映画まで公開されました。

その間も、アニメ放送以外にイベントが行われたり特別配信が行われたり、あるいは、毎年エイプリルフールには公式サイトにて企画を行ったりと、最新情報には事欠かず、日常系、きらら系作品のトップ層を駆け抜けてきた本作。

3期の制作が発表されてから2年、熱狂的なファンからすればあまりに長かった2年間を乗り越え、2020年10月からついに放送されます!!

原作のストックは?

それでは、まずはアニメ化するであろう範囲について整理していきましょう。

4コマ漫画の特徴

アニメも3期ともなれば、原作のストックがどれだけあるか気になるところです。

そもそも本作は『まんがタイムきららMAX』にて連載中の “4コマ漫画” であり、 扉ページに1本の4コマと、1ページあたり2本ずつの4コマが8ページ分掲載されており、1連載につき計15本の4コマ漫画で構成されています。

4コマ漫画ではない通常の作品は、 おおよそ15ページ前後が1話として作られていることが多く、たとえば150ページを1冊の単行本にすると仮定した場合、10話で1冊が完成することになります。

ところが、4コマ漫画は1ページにつき8コマが確定しているため、扉絵や見開きを使って派手に演出することができる通常漫画に比べると1話あたりの合計コマ数が多い傾向があり、そのせいか、1話あたりのページ数が少ない傾向が見受けられます。

すると、連載を通してページ数の合計が増えにくいため、単行本の巻数は伸びにくく、ストックという意味では少ないように思えてしまいます。

たとえば、同じ芳文社が出版している月刊漫画誌の中で、4コマ漫画ではない作品が掲載されている『まんがタイムきららフォワード』を例にしましょう。2015年から連載が開始した『ゆるキャン△』は、5年が経過した2020年9月現在、単行本が10巻まで出ています。

他にも、『がっこうぐらし!』は2012年の連載開始から7年半で最終回を迎えましたが、単行本の最終巻は12巻となっていました。

ところが、4コマ漫画はどうでしょうか。

「きらら」系列で初めてアニメ化した『ひだまりスケッチ』は2004年から連載がスタートしておりますが、最新刊は未だ10巻です(ただし、休載が多いのも理由として挙げられます)。

そして今回のテーマである『ご注文はうさぎですか?』についても、連載開始は2011年と、人気ぶりを差し引いて連載年数だけで考えたとしても「きらら」系列では中堅〜古株に近づきつつあります。

その最新刊は8巻となっており、やはりその進行具合はあまり早いものではありません。

どうしても4コマ漫画という形式は、単行本にしたとき、巻数が増えにくい傾向があるようです。

アニメ化する余地はあるの?

「ごちうさ」は映像作品としても大人気です。その様子は、すでに2期まで放送されたことにくわえ、OVAに映画化までされてきたことからうかがえます。それらの映像化作品は、基本的には原作の内容を使っているのですが、まだ8巻までしか発売されていない割に、映像化実績ががあまりにも多いことから、もはや3期を制作するほどのストックがないように思えてしまいそうです。

そこで、「ごちうさ」がどこまで映像化されてきたかを整理してみましょう。

まず、1期のアニメ『ご注文はうさぎですか?』は原作でいうと3巻までの内容を描いています。3巻分が1クールのアニメになるというのは、分量的には妥当でしょう。他にアニメ化されてきた漫画を調べてみると、1クールの範囲は、おおよそ原作の2〜4巻分くらいの内容が多いように見受けられます。

作品によっては単行本の5巻程度までを1クールとして扱うこともあり、3巻分というのは平均的ではないでしょうか。

ところが、2期『ご注文はうさぎですか??』では4巻までを描くに留まっていました。というのも、1期で3巻までの内容を扱っていたのに対し、2期が放送された段階では、原作の単行本は4巻までしか発売されておらず、ストックが詰まっている状態にあったのです。

しかし、2期が単行本で1冊分の内容でも満足できる内容だったのは、「ごちうさ」という作品が日常系の作品群であり、スローテンポで映像化されて、ストーリーがそこまで進まなくても1話として成り立っているからかもしれません。

以上のことから、単行本の巻数は少ないながら、作品の性質上、まだ十分に「アニメ化する余地はある」というのがこの章での結論となります。

分量としては十分にアニメ化できそうなことがわかりました。それでは、今度は内容についてどのあたりが描かれていくのかを考えていきます!

これまでの「ごちうさ」

1期・2期

これまで放送されてきた内容について振り返ってみましょう。

1期では、ココアとチノが木組みの街で出会い、初対面から姉として振る舞おうとするココアにチノが気後れしながらも少しずつ絆を深めていくといったお話でした。

最初こそ、うるさいココアに振り回されつつもあしらうように振る舞っていたチノは、1期の最終回にもなると、ラビットハウスでのお留守番でさえ、1人でいることに寂しさを感じてしまうほど、ココアたちと一緒にいることが当たり前となっていたようです

ココアが居ない日には、コーヒーではなくココアを大量に作ってしまうほど、チノはココアシックにかかっていました

ラストシーンでチノが放った「お姉ちゃんのねぼすけ」というセリフは、ココアよろしくキュンとした視聴者も多いのではないでしょうか。とても衝撃的でしたね。

しかし、1期の頃はまだチノはココアに対して心を素直に開ききれていない節がありました。あるいは、まだココアへの親しみさえ自覚しきれていなかったような描写さえありました

1期6話「お話をするお話」では、マヤとメグがココアと仲良くしている様子を見てモヤモヤとしたチノが、千夜から「嫉妬しているのね」と指摘されても「嫉妬?誰のことですか??」と返すなど、自身の感情を整理しきれていない様子が描かれていました。

そして2期。1期と比べて物語に大きな差はないようにも思えますが、やはり1クールで約1巻分の話のみを扱っているということがあり、スローテンポな印象が見受けられます。

しかし、日常系の作品群においてゆったりとしていることはポジティブに働くことがあり、2期ではその分、より丁寧にチノたちの日々が描かれていたのではないでしょうか。

1期では、彼女たちのキャラクター紹介にはじまり、それぞれがどういった性格をしているのかが少しずつ表出したり、「ごちうさ」という作品がどのような “流れ” で進んでいくのかというところが作品の世界観を形成していましたが、2期では彼女たちが持っていた知らなかった側面が見えてくるような描写が多かった印象です。

運動嫌いなチノが体育の創作ダンスのためにマヤたちと一緒にバレエに挑戦してみたり、いつもお姉ちゃんとして振る舞おうとするココアが、実姉・モカの前では思いっきり妹になったりと、これまでは見られなかった新たな部分が、登場人物たちの間でお互いに見えてくるようになってきました。

内容こそ大きく異なりませんが、「ごちうさ」の世界がより深く描かれていたのが、2期だったのです。

映画・OVA

2期分のアニメで描かれた4巻までの内容に加え、映画『ご注文はうさぎですか?〜Dear My Sister〜』では、5巻にあったエピソードが描かれていました。

ココアが帰省し、実家のパン屋で母と姉に成長した姿を見せつつも、保登家の末っ子らしさもまだまだ全開で相変わらずのココアが見られました。

一方、作品が始まってからずっと一緒だったココアが側にいないチノの姿もまた貴重でした。

原作では2話分だった内容が、もう少し丁寧に描かれた結果1時間半ほどの作品に仕上がりました。

そしてOVA『ご注文はうさぎですか?〜Sing For You〜』では、5巻8話「cup of chino」が映像化されています。

以上から、これまで「ごちうさ」において映像化されてきた内容は、原作の巻数でいうと4巻まで + 5巻の数話分ということになります。

したがって、3期が順当に始まるとすれば、5巻の単独エピソードと6巻以降の内容がメインとなってくることが予想できます

3期に期待すること

3期『ご注文はうさぎですか?BLOOM』で扱われる内容についておおよその目星が立てられました。では、そのアニメ化されるであろう範囲はどういった内容になっているのでしょうか。

サブキャラクターが登場!

これまでも、ココアの母やメグの母など、本筋とは直接関係はないながら脇役として話を盛り上げてくれていたキャラは存在しました。

そんな名脇役たちが、さらに増えていくことが予想されます!

ココアと千夜が通う学校では、文化祭に備えて盛り上がっています。「ごちうさ」では主要キャラたちの学年、学校がバランスよく別れているため、彼女たちの学校生活はあまり描かれてきませんでした。

ところが、5巻では文化祭委員としてクラスで奮闘するココアと千夜が描かれるにあたり、そのクラスメイトたちとの交流も存分に描かれています。

普段から明るく活発な2人ですから、クラスでもみんなと仲良くやっているのは想像に容易いことでしょう。チノやリゼ、シャロたちと過ごしている時とほとんど変わらない快活な振る舞いではあるものの、貴重なエピソードとなっていることは間違いありません!2人はやはり、学校でも周囲を振り回す側だったのです。

文化祭ということで、当日はもちろんチノたちが遊びにやってきます。そうすると、ココアたちのクラスメイトとチノたちとの交流も生まれます。

ココアのクラスの学級委員長がリゼたちの通うお嬢様学校を志望していたことや、クラスメイトが店番を抜け出すために、本来は客人であるシャロたちを上手に誘導することで店番を任せたりと、ごたごたしながらも楽しげな雰囲気です

イベント目白押し!

今回メインとなってくるであろう原作の6巻には、ハロウィンとクリスマスのエピソードが含まれています。「BLOOM」が放送されるのは10月からのクールですから、まさに絶好のシーズンとなるでしょう。ともすると、前述した文化祭も加わって、「BLOOM」ではイベントエピソードが盛りだくさんとなるかもしれません!

原作では、ときどき話数を飛び越えて同じエピソードが描かれていたことがあり、上記のようなイベントを取り扱ったエピソードは、数回に渡って展開されていました。もしかすると、1クールの大半が催しごとで彩られた、華やかな雰囲気の作品となる ことも考えられそうです。

ハロウィンではお互いにイタズラの応酬を繰り広げたり、仮装に身を包んだチノたちが街へ繰り出したりと大盛りあがりです。

また、クリスマスではそれぞれが忙しくなっていくなかでチノが奮闘したり、頼ることを知ったチノがみんなへ協力を依頼したりと、てんやわんやしながらも温かいお話が盛り沢山です!そうしてクリスマス当日までを慌ただしく過ごしながらも、ささやかなプレゼントを贈り合ったり、友情を深めていく様子が見受けられます。

今回タイトルに入った「BLOOM」という言葉には「花ざかり」「真っ盛り」といった意味があります。その名の通り、木組みの街が満開模様となるかもしれません!

物語がより重厚に!

そういった様々なイベントを通じて、チノやココアをはじめとした主要メンバーたちの絆がどんどんと深まっていく描写が、5,6巻以降の「ごちうさ」の傾向として見受けられます。

たとえば、アニメ2期にもあったマヤの進路の話は、もう少し掘り下げられ、チマメ隊3人のそれぞれの進路の話として展開されています。仲良し3人組ですから、この先の進路が同じになるのか別々になってしまうのかというのは大事な話ですよね

また、高校生組の話では、仲良くなってきたからこそ感じる「もし同じ学校だったら」という “IF” の話を、ただの空想ではなく、一時的に実現できたかのようなできごとがあります。

そして、そんな高校生組が奇跡的に手に入れた “IF” の機会にとても楽しそうにしている様子を見たチノが、こっそりと4人の記念写真を撮影し、プレゼントする話など、これまでの「ごちうさ」と比べても、仲の深まり方がより伝わってくること間違いありません。

チノが4人のためにみずから積極的に行動するということすら、1期の頃と比べると、とても成長が感じられるエピソードです。

絆パワーアップ!

さらには、チノが抱くココアへの信頼度がびっくりするほど上がっていました

たとえば、ココアのクラスメイトと対面したチノが「ダメ姉がお世話になっています」と、卑下しつつもココアが悲願していた「姉」という言葉を平然と使っていたり、あるいは、いつも自分で切りそろえていた髪の切り揃えをココアに全任するなど、あれだけ頼られたがっていたココア本人でさえ、その信頼感に驚いてしまうほどです。

チノがココアに気を許し始め、一緒にいることが当たり前になった1期。リゼやシャロ、千夜にマヤ、メグたちの新しい一面を知って、みんながそれぞれに絆を深めていった2期。

そして、3期として描かれるであろう範囲では、パワーアップした絆を元に、チノが自分の気持ちを自覚し、素直に表現したり、自分やみんなのために積極的にチャレンジするようになってきたことがわかるエピソードが盛り込まれていくことになるでしょう。

「ごちうさ」の主要メンバーはみんなが主人公的な側面を持っているとはいえ、やはり、チノの物語である部分は大きいでしょう。ココアたちとの出会いによって、良い意味で心が動きはじめたチノが加速度的に成長していく様子が見られることが、3期『ご注文はうさぎですか?BLOOM』に期待できるのではないでしょうか!

まとめ

「ごちうさ」は、ゆったりとした木組みの街で、ゆったりと始まった日常系作品だったと記憶しています。ところが、回を重ねるごとにチノやココアたちが友情を深めていくにつれ、お互いがお互いのことを思いやり、素直になっていきました。

ただの日常が少しずつ特別になっていった結果、大好きなみんなと交わす言葉や振る舞いがお互いの気持ちの琴線に触れるようになり、感情が溢れるように咲き誇っていくかのような華やかさを持った作品となってきたのではないでしょうか。

原作ではもう少し進んで、それぞれが進路を決断したあとへと続いていくのですが、今回放送される『ご注文はうさぎですか? BLOOM』では、一緒にいられる時間が減っていくかもしれないという不安と引き換えに、みんなの大好きの気持ちが究極に高まり合ってきた時期が見られるかもしれません!


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